人気ブログランキング | 話題のタグを見る

自動付帯商品と任意付帯の自動更新特約の説明には注意が必要

平成26年改正保険業法が施行されて以降、
意向把握シートの改良を重ねてきている保険代理店が多くなってきています。
募集人全員がお客さまの意向を十分に聞くため。
しっかりとした情報提供、説明漏れがないように。
意向把握シートに質問項目等を独自に設けるなど、
全員が同じ品質で対応ができるよう創意工夫がされています。

しかしながら、創意工夫されている保険代理店においても、
自動更新特約のトラブルが発生しています。
自動更新特約は更新忘れの観点から考えると確かに良いサービスではありますが、
この自動更新特約について、募集人の方々がお客さまにどのような説明を実施したのか。
もしくは契約前にこの特約の説明さえ怠ったのか。


最近よく耳にする損保トラブルの一例です。

1.「自動更新特約が自動付帯されている契約だったとは説明を聞いていない。
次は●●保険で契約をしようと考えていたのに勝手に更新された。」

2.「自動更新特約が任意で付帯できるとは知らなかった。
契約時にその説明をしてくれていたら付帯していた。そしたら、失効することはなかった」

など、他にもありますが、

要は、募集人の方々がお客さまに対して、
自動付帯商品の自動更新特約と任意付帯商品の自動更新特約の説明を実施したのか、
実施したのであれば、どのような説明をしたことで、お客さまが理解されたのか。
また自動付帯商品の場合であれば、自動更新停止の連絡がいつまでに必要であるかなど・・
これらのことを確認できるための意向把握シートに改良するのもひとつといえます。
または、最近多くなってきた代理店独自の「お申込み前の最終確認書(別紙)」などで、
「自動更新特約(自動付帯・任意付帯)についてしっかり説明を受けました」
との項目を設けて、お客さまの署名をいただいておくのも有効だと考えます。


今回は損保の自動更新トラブルを例にしましたが、
生保においても多くのトラブルを耳にしています。
「更新時に保険料があがるとは聞いていない・知らなかった・・」が一番の代表例です。


生損保険に関わらず、意向把握シートの項目や対応歴にちょっとしたひと手間を入れるだけで、
募集人の皆さんが、自分で自分の立場を守れることに繋がるので、
社内で検討されてみてはどうでしょうか。


保険外部監査機関

リーガル・ホールディングス株式会社


by legal-holdings | 2018-09-08 13:44

金融機関・保険代理店の皆様に改正保険業法、内部統制、コンプライアンス、金融庁をキーワードに情報をお届けします

by リーガル・ホールディングス法務部